しいたけは神様へのお供え物。縁起物だった。
そもそも、昔はしいたけがかなりの高級品でした。松茸よりも価値が高かったんです!
今のように、原木に菌(種コマ)を打ち込む栽培方法が急速に発達したのは昭和に入ってからのこと。大分県竹田市では明治時代にこのコマ打ちの栽培方法が始まっていましたが、それまでは鉈(なた)で木に傷をつけて自然発生を待つというものでしたから、なかなか一般的に手に入るものではなかったんですね。
このように、しいたけは高価で貴重なものだったのでお正月には神様へのお供え物として珍重されていました。お正月だけではなく、節句やお祝い事のときにしか食べられなかったので、巻寿司やちらし寿司にしいたけが入っているのはその名残なんですね。
旨味たっぷりの「しいたけのうま煮」は、我が家のおせち料理の一番人気!
みなさんのご家庭では、おせち料理の中に「しいたけのうま煮」は入っていますか?
我が家ではお重箱のなかに並べられているのではなく、大きな深皿にしいたけだけ!が、どっさりこんもり盛りつけられて登場します。たっぷり煮汁を吸ってうま味たっぷりの、ツヤツヤ照り輝くしいたけのうま煮は家族の一番人気で、あっという間になくなってしまいます。
おせち料理の献立にはそれぞれに言われがあります。たとえば黒豆は「まめまめしく過ごせますように」とか、エビは「長寿」、数の子は「子孫繁栄」という風に。
しいたけのうま煮には、「元気、壮健」の願いが込められていて、しいたけを陣笠に見立て「陣笠しいたけ」と呼ぶ武家社会の名残もあるようです。
※ホームページより、姫野一郎商店こだわりのロングセラー、高級しいたけの佃煮「山里」と「おふくろ煮」などお正月料理の一品にお買い求めいただくことも可能です。
https://www.shiitake-himeno-shop.com/?mode=grp&gid=2411346
http://shiitake-himeno.co.jp/blog/1091
しいたけのうま煮以外にもあります。おすすめのしいたけ料理。
おせちを食べ終わったら、こんな料理でしいたけを楽しんでみませんか?
【しいたけのバター焼き】
定番ですが、しいたけのうま味をダイレクトに感じるのがこれ! シンプルなだけに、しいたけの味はもちろん肉厚な食感も醍醐味です。
〈つくり方〉
①しいたけをタッパーに入れ水に浸して冷蔵庫でひと晩戻す(しいたけの戻し方はこちらをご覧ください。)
②フライパンに戻したしいたけ(軸はとる)を並べ、バターを入れ、フタをして中火で5分ほど蒸し焼きにする
③仕上げに塩コショウで味をととのえたらできあがり
〈ポイント〉しいたけを戻すとき、水ではなくコンソメスープで戻すとさらに美味しいです!
【しいたけのトマト鍋】
グアニル酸たっぷりのしいたけ+グルタミン酸たっぷりのトマトのうま味合わせ技! 好みの具材を入れて楽しんだあと、シメはパスタで!
〈つくり方〉
①しいたけをタッパーに入れトマトジュースに浸して冷蔵庫でひと晩戻す
②鍋に①の戻し汁と、戻したしいたけを食べやすい大きさにカットして入れる。汁が足りない場合は水を足す
③好みの具材を煮て、塩コショウで味をととのえて召し上がれ!
〈ポイント〉汁が足りない場合、豆乳を足してもOK! その場合は煮立て過ぎないように注意しましょう。
しいたけの冷凍保存の極意!冷凍保存を上手に活用して毎日の食卓に旨味を!
※姫野一郎商店のホームページでは【しいたけレシピ】も随時更新しています。是非ご活用ください。