しいたけ屋である前に大分県民として、9月は最もワクワクする季節といっても過言ではありません……というのも、この時期は「かぼす」が旬を迎え、毎日でもあの爽やかな香りとまろやかな酸味を味わえるからです!
全国の生産量の9割は大分県産の「かぼす」です
全国の生産量の9割以上を占める、大分県産のかぼす。特に、姫野一郎商店のある竹田市は、しいたけ同様、かぼすの一大産地としても知られています。
なぜ産地になったのかというと、昭和40年半ば頃、国の政策で米の生産調整が行われたことが関係しています。このとき、水田としては不便な中山間地をかぼす畑に転作したんですね。
転作作物に選ばれるくらい、竹田ではかぼすの栽培がポピュラーで、どの家庭の庭や畑にも1本はかぼすの木が植わっているというほどでした。
そんな産地の竹田から、旬のかぼすをお届けする準備が整いました。
「料理の名脇役」との異名をとる「かぼす」の特徴とは?!
大分県民のDNAにはかぼすの果汁が染み込んでいるのではないか?というくらい、大分の人には愛されている食材ですが、九州以外の都道府県に住んでいる方にとっては、あまり馴染みがないかもしれませんね。
かぼすは、レモンやすだちやユズの仲間である香酸柑橘類です。
大きさはユズよりひとまわり小さいくらい。色はすだちと同じ緑色をしていますが、果肉は黄色。そして味は、前述の柑橘類のなかで最も甘みとミネラルのバランスがよく、酸味と苦味・雑味が少ないことから、どんな食材の味も消すことなく、逆にどんな食材のいいところも引き立てる料理の名脇役なのです。
それを裏付ける研究結果が大分県カボス振興協議会のホームページで公開されています( http://www.oitakabosu.com/information/charm/ )
減塩で健康にもいい! かぼすの使い方は【とにかく何にでもかける】
かぼすは甘みが強いということで敬遠する方もいらっしゃるかもしれませんが、酸味はしっかりとあります。
よくかぼすの酸味は「まろやかな酸味」といいますが、これがかぼすの一番の良いところです。
酸味がまろやかだから「何にでもかける」というのが、かぼすの使い方。食卓に置いてあるお醤油さしのような感覚かもしれません。
みそ汁にギュッと搾り、焼き魚やお肉、焼酎にギュッと搾り…例をあげればきりがありません。当社の社長・姫野武敏のお気に入りは、刺身と、焼きそばにかけること。「刺身」と聞いて「エッ?!」と思った方、ぜひお試しください!
実はかぼすはミネラルが豊富なので、お醤油がわりに使うことも奨励されています。刺身のほかに漬物にも、醤油ではなくかぼすをかけることで減塩効果が期待されているんです。味もさっぱり食べられるので、本当におすすめですよ。
「かぼす」は果汁の最も多い9月にお届けしたい
何にでも使いたいかぼすですが、しいたけとは違って一年中販売できるわけではありません。
かぼすは3種類ほどあり、まず最初に6月頃からハウス栽培のかぼすが出回るようになるのですが、ハウス栽培にかかるコストや収穫量のかねあいで価格はかなり高いです。
次に、8月中旬以降に露地栽培の「露地かぼす」の収穫がはじまります。大分県では近年、十分に果汁が搾れる時期のバロメーターとしてかぼすの「旬入り宣言」というものを発表していますが、今年は8月18日でした( http://www.oitakabosu.com/topics/2432/ )。
とはいえ、「本物のかぼす」は、なかでも果汁が最も多い9月中旬から10月初旬に収穫されたもの。その最旬のかぼすを、産地から直送したいという思いから、姫野一郎商店では事前に注文を受け、最良の状態の露地かぼすを収穫した都度お客さまに発送するというスタイルをとらせていただいています。
本物の「かぼす」が味わえる時期はこの1カ月しかありません!
10月以降から鍋シーズンの2月頃まで、旬に収穫したものを冷蔵保存した貯蔵かぼすが取り寄せられるところもありますが、まさに今がベストシーズン。
姫野一郎商店は、本物のかぼすをお届けできない時期にはかぼすを取り扱っていませんので、この1カ月だけがご注文・お試しのチャンスです。
インターネットでは特設ページをつくって注文を承っておりますので自家用はもちろん、残暑見舞いがわりに贈り物としてもいかがですか?
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